柳小路南角
竣工年 : | 2018年 |
建築設計 : | 三井嶺建築設計事務所 |
構造 : | RC造, 一部木造及び鉄骨造 |
階数 : | 3階建て |
延床面積 : | 756㎡ |
掲載誌 : | 日経アーキテクチュア2018 10-16, |
新建築2014年11月号, | |
建築技術2019年6月号 | |
受賞等 : | 平成28年度木造建築技術先導事業物件, |
2019ウッドシティ東京モデル建築賞最優秀賞, | |
第23回 木材活用コンクール第一部門賞, | |
第15回木の建築賞, | |
ウッドデザイン賞2019, | |
T-1グランプリ2019 |
二子玉川にある,路地裏の風情を感じさせる町並みの一角に建てられた店舗および事務所施設である。街のイメージに合うように,すでに何年も時を経てきたかのような建物としてほしいと要望があった。これに対応するため,木造部分には集成材などの大断面木材を用いるのではなく,粗挽き状態の製材を用いた重ね梁および束ね柱を採用し,工業製品にはない手作り感のある架構の実現を目指した。一方で、床は振動や厨房位置の変更に対応するため、RC造であることが求められた。この製材だけで組んだ柱や梁で,重い床を支えなければならない。
一般的に重ね梁は剛性・強度とも一体断面に比べ大きく劣る。そこで,せん断強度・剛性が高い斜め打ちビス接合を材間の接合部に用いることで、重ね梁の曲げ性能が大きく向上し,断面寸法を抑えている。
photo by Jérémie SOUTEYRAT