坂田涼太郎構造設計事務所


Ryotaro Sakata Structural Engineers

WORKS

土佐市複合文化施設

TOSA CITY CULTURAL COMPLEX

竣工年  :2019年
所在地  :高知県土佐市
用途   :道の駅
構造   :RC+鉄骨造+一部木造, 免震構造
階数   :地下1階/地上4階建
延床面積 :10,857.22㎡
建築設計 :マルアーキテクチャ+聖建築研究所
受賞   :第16回日本構造デザイン賞
      2021年度グッドデザイン賞

 図書館やホールを中心に様々機能を有する複合施設である。
 地上部は4層の鉄骨造耐震ブレース付きラーメンとし、水平力に対しては耐震ブレース及びラチス耐力壁により抵抗している。スキップフロア、大ホール、吹抜空間を有する空間構成のため、地下階の柱頭部に免震層を設けた中間層免震構造を採用している。
 250角角形鋼管の柱や木と鉄骨によるハイブリッドのラチス耐力壁を用いた繊細な架構空間は、免震構造を採用することによって実現されている。

撮影:中村絵

 ラチス耐力壁は斜格子状に組んだ平鋼と高さ方向に等ピッチに配置した集成材による、三つ組手模様の耐力壁である。幅80mm、厚25mm・28mmの平鋼と80×180(ダブル)のベイマツ集成材により構成される。細長比が大きい平鋼を両側から集成材で挟み込むことで、平鋼は座屈長さを小さくしている。